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紀行 10月

船の話

今月は船にずっと乗っていた。豪華客船の旅というわけではなくて、中型船の部員としてひたすら黒潮の中を行ったり来たりして。

黒潮は九州からきてる暖流で、親潮と違ってプランクトンが豊富に含まれない。そのために海に浮遊物が少なく、透明度が高く濃い青色なのだといわれている。その色はラピスラズリ(瑠璃)のように美しい。この色合いは沖合に行くほど明瞭になる。陸に近いと水中に砂などの黄色の色相を持つ浮遊物が多く漂っているため、混ざり合い、海は緑色になる。和歌山の白浜に代表されるような、いわゆる綺麗な海は、砂が白に近いため、水が緑より青が近くなり評価が得られているのだと思う。とにかく晴天の黒潮はどこまでも深い青が広がっていて見飽きない。夕方になると、光を失った海と、地平線が近くなって真っ赤に燃える太陽と、その反射と、波のなかでぶつかり、溶け合い、姿が変り続けて。気がつくと夜になり海と空の区別がつかない真っ暗な空間が広がるようになるのだ。

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 低気圧が近づくと海が大きく荒れる。風が強く吹くと、ロープを巻きつけるための穴にから女性の声のような音が大きく響く。セイレーンは強風荒天を表す凶兆であることを知る。オデュッセイアで、船員たちがセイレーンの声を聞き、連れて行かれないために体をロープで柱に強く縛りつけるのは、揺れる船から落とされないための古代の知恵だろうと思う。そういう神話への気づきがあった。

荒天は船が揺れ、まあ酔う。ただし、乗り物酔いには対策のコツがあって、まず薬を飲むのが良い。アネロンというのがめちゃくちゃ効くので船だけじゃなくて乗り物の用事があるときはコレを持っていくと良い。ただ、鼻炎薬とか常用してそうな薬と併用できないので、飲めない場合もあるかもしれない。そういう場合はなるべく睡眠時間を増やすというのと、コツコツ間食して空腹にならないようにしておくとなぜか酔いには良く効く。どうしても酔う場合もあるので、そういうとき用にウイダーinゼリーがあれば、食べられないコンディションでも安心。

船は黒潮で暖かかったからずっと半袖だったんだけど、下りたら真冬みたいになってて本当に寒くてビビった。今年は秋がなかったなあとか残念に思ったんだけど、陸でも秋がないぐらい急に冬になったらしくて、まあ一緒か、と思うと残念でもなかったかも。

あとの写真はこっちにどうぞ。 

Maxon photo note.

高知

高知城と牧野植物園に行った。

高知城。何度も高知には行っているのに城があったことを知らなくて改めて地図を見るとめちゃくちゃ市内で、しかもヒロメ市場の近くだし、なんで今まで気が付かなかったんだろうという感じだった。行ったら行ったで、功名が辻のポスターが貼ってあって。功名が辻ってめちゃくちゃ小説が面白くて、そのあと竜馬のやつ読んでまためちゃくちゃ面白くて、燃えよ剣読んで…という司馬遼太郎ループに昔はまったことを思い出した。義経が面白くなさ過ぎてこの熱は一気に冷めたけど。そう、で、功名が辻高知城出てくるわって思って。んで、なんでやっぱり高知城に気が付かなかったんだろうなあって改めて不思議に思った。城は町を見下ろせてよかった。でも天守閣から女子高?のプールが上から見えるのは問題あるよなあと思った。授業やってなかったけど。天守閣から天守閣の写真撮ってる人の写真を撮ってた。f:id:kokkaikiseidoumei:20161030130939j:plain

牧野植物園。牧野富太郎という高知出身のレジェンド植物学者がいて、この人は小学校中退から東大講師になってるぐらいすごい博物学者なんだけど。この植物園はものすごく良い。実は行くのが2度目。今回は植物画の展示を中心に見た。見応えがある。牧野さんは筆で描いてたとか、植物画で必要だったためにプリント会社で丁稚の修行をしていたとか、とにかくガッツがヤバいと思った。絵葉書を土産で買った。

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作りこみがすごい牧野富太郎の模型があった。こんなんあったっけ?危機せまっちゅう。とにかく広いのでまた見きれなかった。