山にはトレッキングシューズが一番安心なんだ。

スニーカーでハイキングしてきた。湘南アルプスと呼ばれ、東から、高麗山、八俵山、浅間山湘南平と続く200mに足りない山を縦走するルート。ルートへのアクセスも抜群に良い。大磯駅からすぐだ。休憩を1時間近くとっても4時間程度で登って降りてこられる。スタートだった高来神社に七五三がいた。いい季節だと思う。湘南平は富士山が見える名所なので、午前中ダラダラ登ってここをゴールにして、富士山見ながらお昼ごはんという感じにしたかったけど、あいにくガスってて富士山は見えず。午前中天気悪そうだったので、晴れてただけ良かった。湘南平のテッペンは車で来られる駐車場がある。テレビ塔があるので道路が整備されている。登山でテッペンに車が結構止まってた。車で下山してえなあって思いながら下山するのはちょっとつらい。だけど、湘南平から徒歩で下りるルートはちょうど旧島崎藤村邸にたどり着く。無料で見学ができる。全然知らなかったのでびっくりした。島崎藤村、全然読んだことない。お笑いコンビみたいな名前だ、島崎と藤村みたいな。いくよくるよ、みたいな。一部の人間に殺されそうだ。

本題として、ハイキング程度でもスニーカーで山に行くのはあんまりよくないということがわかった。底(ソール)がやわらかい。町で歩く時はクッション性がグンバツでコイサー(最高)。しかし山では、石に足を乗せると、石の形が足の裏にほとんどダイレクトに伝わってくるほど頼りない。そこそこ痛い。なので、足場に常に気を配る必要があった。山の中のような場所で足を痛めても、結局頑張って自分で降りないといけないので、痛みをすごく我慢して下山するはめになり、イライラがヤバい。レジャーでそんな思いはしたくない。面倒くさがってトレッキングシューズを履かなかった結果、面倒事になったとなるのはダサい。ので、やはりそれだけの装備を整える必要がある。筆を選ばないというのは筆を使わないということではない。ソールがしっかりした靴でなければ山はやめたほうがいいかなと思った。

また、平らなソールがヤバい。山は水を含んだ泥があったりする。水を含んだ土や泥というのはメチャクチャ滑る。ちょっとした傾斜で水があるだけでマジで滑る。トレッキングシューズというのはソールにかなり深い溝がある。ハイドロプレーニング現象というのがある。車で雨の中を高速走行すると、タイヤが路上の水に対して浮いてしまい、コントロールとブレーキが利かなくなるという現象だ。これはタイヤの排水速度に起因している。上から、タイヤ、水、地面という3層の状態を初期状態としてまず想像してほしい。ゆっくり走行すれば、タイヤと地面の間の水が抜けていく排水速度が大きくなるので、タイヤが圧力をかけ始める前に、水が抜けて行ってしまってしまうので、地面とタイヤだけの2層の状態になり、ドライな状態と同じように、地面vsタイヤの摩擦が発生する。しかし、水が抜ける速度が遅いと、タイヤ、水、地面という3層状態がキープされつづけ、タイヤの圧力が地面に伝わらない、水vsタイヤという状態になり、結果として動的にタイヤが水に浮く状態になる。ゲーセンのエアホッケーは実はハイドロプレーニング現象の再現実験として十分有効で(水の代わりに空気になっているというだけの違い)、このパックがツルツルと滑っていくことから、この状態になった場合、車のコントロールが難しいかというのが想像できると思う。さて、トレッキングシューズの場合も同様に、ソールと地面の間での排水性能を向上させて、靴と地面でしっかりと摩擦が発生し、滑りにくくなるという仕組みがある。たかだか歩行でもそのような速度のやり取りが実は発生している。なので溝がすり減ってきたタイヤと同様に、溝が減ってきた靴やそもそもソールが平らな靴というのも濡れた地面でよく滑るのだ。ゆっくり歩けば滑りにくいというのも、実は体験できるはずだが、そういうところに平らな靴でいること自体が良くないので、あきらめてさっさと安全なアスファルトを歩こう。今回、底が平らなスニーカーで行ったために、かなり滑った個所が何か所かあった。が、特にすべりやすい場所には、手すり等が据え付けてあったし、周りのトレッキングシューズをはいた人たちもツルツル滑っていた。装備がよくても滑るときは滑る。気を付けてゆっくり歩くのが最強だ。

今まで山に行ったのは、トレッキングシューズが一番多いが、長靴、次にスニーカーが2回、ビーサンが1回。それぞれ簡単なレビューをつける。

トレッキングシューズは文句ない。山に関してこれがやはり最強という感じがする。ただし、ちょっとした川があったり、水はけが悪い土地を攻める場合は、当たり前のようにくるぶしまで水がきたり、地面にうまったりする(これは雪解けのときにもヤバいらしい)。濡れると乾かないし、泥が入ると掃除がめんどくさい。そういう場所とわかっている場合は長靴で最初から行く。長靴 登山 で検索すると結構出てくるのはそういうことも含めてだと思う。

ので、長靴で登ったり、岩場を移動する機会があるわけだ。長靴は上記のような強みがある。あと、意外とソールがごついので滑ったりもしない。しかし、やはり長靴で、靴と足がぴったりしていないので靴の中で滑る。あんまり滑るようだと、足首の捻挫に即つながるので、サポーターなどを付けて履くなどして気を付けないといけない。また、非常に蒸れる。全部ゴムだから。あと、かさばる。デカい。最近は折りたためるのが売ってるみたいだからソレを買うべし。御茶ノ水ディスクユニオンで見たよ、フジロックグッズで。いいよなあ。俺は海釣り用って売ってたのを3年ぐらい使ってるけど全然壊れないのでまだ買い替えられない。実際、トレッキングシューズの次ぐらいに頼りになる。あとは、デザインとかで、継ぎ目とかがないやつがいい。継ぎ目からバリバリと割けたり、また割けてたのに気が付いてなくて、いつの間にか浸水というのが最悪。

スニーカー。もう今回で登山するのに向いてないってはっきりわかった。実は昔比叡山を登ろうとスニーカー(ニューバランスだったと思う)で行ったんだけれど、そこそこの傾斜の坂で、少し水を含んだ地面だった。滑って滑って10分挑戦して全然登れなくて1時間半ぐらい登ってたけど折り返した。日が当たらない谷地形は、水が集まりやすいし、日があんまり差さないので地面がずっと濡れてる。こういう場所は足場が悪い。なんか最悪な気分だった記憶がある。阿闍梨の修行で使うようなところだし、たぶん草履とかだろうから、スニーカーでもいけるんじゃね?とか思ったのが浅はかだった。阿闍梨って本当にすごい。阿闍梨餅はうまい。

ビーサンは、真夏に伏見稲荷に行ったときにビーサンだった。ぐるっと一回りのハイキングみたいになってると思わなくて、完全に舐めてた。せっかく来たので一周してきたけれど、鼻緒のところが皮がズルムケした。蒸れとは無縁で、むしろ最後にお手水の水を足にひっかけて、ヒンヤリとしてかなり気持ちが良かった。

あとは、地下足袋で登山する流派というのがあって、結構メジャー。自分もいつか試したい。下の記事読むとますますやってみたい。いいなあ。地下足袋。安いし、コンパクトだし。ソールがやわらかいのは、メリットもあるんだなあ。たしかに沢に行く人が使うイメージがある。俺は泳げないので沢には怖くていけない。ヒルもよういる。いやだ。http://www.nhk.or.jp/ecochan-blog/400/173111.html

最後に、実はズボンも大事だ。壊れたコンクリートブロックとかを歩く場合もある。港沿いとか、ダムの近くとか。鉄筋が入っていて、これが飛び出していることが多く、踏み抜いたりすると破傷風になるらしい。自分は、足滑らせてコケて、たまたま飛び出した鉄筋にモモの外側をぶちあててしまったことがある。幸い厚手のカーゴをはいていたので突き刺さったりはしなかったが、凄まじく腫れて、歩くたびに本当に痛かった。雨も降ってたし、最悪だった。やりきれない。でも、突き刺さらなくて本当によかった。こういう感じで、靴と同様に、特に下半身の装備も気を付ける必要がある。転んで鉄筋があることはマレだと思うが、岩場だったということは十分起き得る。厚手のジーンズでもハイキングなら十分良いと思う。スキニーは張り付くし蒸れるしで、いいことなさそう。引っ越し屋がよくチノパン履いてるし、あっちのがモアベターだろうかもしれない。俺はチノパンを持ってないので残念ながらそこは断言できない。

今回は天気も良かったのでジーンズだったり、普段買い物とかに行くような恰好で行ったけど、せめて足元はトレッキングシューズにしておけばよかったと登ってる間ずっと後悔した。山で怪我をすると、下山中でも憤死しかけるほどイライラしてめちゃくちゃ舌打ちすることになるので、それはかっこ悪いし、そういうリスクは絶対に避けたい。面倒なことにならなくて本当によかった。面倒といえば途中で、車のカギと財布忘れてあったのを見つけてしまった。なんで山の中でこんなもんを、本当に面倒だなあと思ったけど、近くでたちションなりしてるだけかもと思って、しばらく待ったんだけど、やっぱり完全に忘れ物だったので、仕方なく鞄に入れて、下山してからすぐ交番に届けた。権利とかなんとかを断ってしまえば普通に名乗らないですむし、なんか書類書いたりする必要もない。今年財布拾ったの2度目で、慣れてる。常連みたいでかっこいい。なので何か落ちてたらちゃんと交番に届けてあげよう。

 

2015/10/19 01:30