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11月 読書

僕のすべての質問に自ら答えるため(谷川俊太郎 ネロ)

鹿島茂ツイッターで本棚の宣伝してて、すごい人なはずなのに(文庫版ユリシーズに寄せた文が好きだ)、どうにもそういうことが妙に似合ってるなと感じてしまうというか、人の良さだよなあ。しかし、予想以上に本を読んでなかった。でも今月もとても楽しかったんですけどね。

 

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:836ページ
ナイス数:1ナイス

関係者以外立ち読み禁止関係者以外立ち読み禁止
読了日:11月28日 著者:鹿島茂
バイクとユニコーン (はじめて出逢う世界のおはなし)バイクとユニコーン (はじめて出逢う世界のおはなし)感想
傑作か
読了日:11月27日 著者:ジョシュ
恐竜物語 (新潮文庫)恐竜物語 (新潮文庫)感想
霧笛が珠玉
読了日:11月17日 著者:レイ・ブラッドベリ
米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)
読了日:11月13日 著者:米原万里

読書メーター

紀行 10月

紀行

船の話

今月は船にずっと乗っていた。豪華客船の旅というわけではなくて、中型船の部員としてひたすら黒潮の中を行ったり来たりして。

黒潮は九州からきてる暖流で、親潮と違ってプランクトンが豊富に含まれない。そのために海に浮遊物が少なく、透明度が高く濃い青色なのだといわれている。その色はラピスラズリ(瑠璃)のように美しい。この色合いは沖合に行くほど明瞭になる。陸に近いと水中に砂などの黄色の色相を持つ浮遊物が多く漂っているため、混ざり合い、海は緑色になる。和歌山の白浜に代表されるような、いわゆる綺麗な海は、砂が白に近いため、水が緑より青が近くなり評価が得られているのだと思う。とにかく晴天の黒潮はどこまでも深い青が広がっていて見飽きない。夕方になると、光を失った海と、地平線が近くなって真っ赤に燃える太陽と、その反射と、波のなかでぶつかり、溶け合い、姿が変り続けて。気がつくと夜になり海と空の区別がつかない真っ暗な空間が広がるようになるのだ。

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 低気圧が近づくと海が大きく荒れる。風が強く吹くと、ロープを巻きつけるための穴にから女性の声のような音が大きく響く。セイレーンは強風荒天を表す凶兆であることを知る。オデュッセイアで、船員たちがセイレーンの声を聞き、連れて行かれないために体をロープで柱に強く縛りつけるのは、揺れる船から落とされないための古代の知恵だろうと思う。そういう神話への気づきがあった。

荒天は船が揺れ、まあ酔う。ただし、乗り物酔いには対策のコツがあって、まず薬を飲むのが良い。アネロンというのがめちゃくちゃ効くので船だけじゃなくて乗り物の用事があるときはコレを持っていくと良い。ただ、鼻炎薬とか常用してそうな薬と併用できないので、飲めない場合もあるかもしれない。そういう場合はなるべく睡眠時間を増やすというのと、コツコツ間食して空腹にならないようにしておくとなぜか酔いには良く効く。どうしても酔う場合もあるので、そういうとき用にウイダーinゼリーがあれば、食べられないコンディションでも安心。

船は黒潮で暖かかったからずっと半袖だったんだけど、下りたら真冬みたいになってて本当に寒くてビビった。今年は秋がなかったなあとか残念に思ったんだけど、陸でも秋がないぐらい急に冬になったらしくて、まあ一緒か、と思うと残念でもなかったかも。

あとの写真はこっちにどうぞ。 

Maxon photo note.

高知

高知城と牧野植物園に行った。

高知城。何度も高知には行っているのに城があったことを知らなくて改めて地図を見るとめちゃくちゃ市内で、しかもヒロメ市場の近くだし、なんで今まで気が付かなかったんだろうという感じだった。行ったら行ったで、功名が辻のポスターが貼ってあって。功名が辻ってめちゃくちゃ小説が面白くて、そのあと竜馬のやつ読んでまためちゃくちゃ面白くて、燃えよ剣読んで…という司馬遼太郎ループに昔はまったことを思い出した。義経が面白くなさ過ぎてこの熱は一気に冷めたけど。そう、で、功名が辻高知城出てくるわって思って。んで、なんでやっぱり高知城に気が付かなかったんだろうなあって改めて不思議に思った。城は町を見下ろせてよかった。でも天守閣から女子高?のプールが上から見えるのは問題あるよなあと思った。授業やってなかったけど。天守閣から天守閣の写真撮ってる人の写真を撮ってた。f:id:kokkaikiseidoumei:20161030130939j:plain

牧野植物園。牧野富太郎という高知出身のレジェンド植物学者がいて、この人は小学校中退から東大講師になってるぐらいすごい博物学者なんだけど。この植物園はものすごく良い。実は行くのが2度目。今回は植物画の展示を中心に見た。見応えがある。牧野さんは筆で描いてたとか、植物画で必要だったためにプリント会社で丁稚の修行をしていたとか、とにかくガッツがヤバいと思った。絵葉書を土産で買った。

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作りこみがすごい牧野富太郎の模型があった。こんなんあったっけ?危機せまっちゅう。とにかく広いのでまた見きれなかった。

 

 

読書 10月

読書記録

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1338ページ
ナイス数:2ナイス

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
読了日:10月18日 著者:米原万里
西遊記〈3〉 (岩波文庫)西遊記〈3〉 (岩波文庫)
読了日:10月13日 著者:中野美代子
危ないお仕事! (新潮文庫)危ないお仕事! (新潮文庫)
読了日:10月13日 著者:北尾トロ
カコちゃんが語る 植田正治の写真と生活カコちゃんが語る 植田正治の写真と生活感想
戦前戦後に渡って描かれる山陰の幸せな写真師と家族のお話と言う感じで豊かなエッセーだったし、さらに仲の良さそうな家族写真やらで、もちろん植田正治のことは知っていたんだけれど、この本はなんかむっちゃ良かった。
読了日:10月10日 著者:増谷和子
家出のすすめ―現代青春論 (角川文庫)家出のすすめ―現代青春論 (角川文庫)感想
何度めかの再読 青森県で売られる「家出のするめ」は本書ファンならマストアイテム。
読了日:10月3日 著者:寺山修司

読書メーター

ブックオフ・ニューヨーク店(嘘バレ)

雑文

「ヘイ、ジャップ」
2月のマンハッタン。一人のデブが近づいてくる。
「俺はLUCKY STARからのオールド“モエ”オタクだ。好きなのはコナタ。やつの尻を見たことがあるか?たまンねえぜ。ジャパンでは今何が流行ってんだ。教えてくれえねか。」
俺は思わず舌打ちする。
「なにが“オールド”だ。クソデブ。どうせお前も“Kiss manga”で読んでるンだろう。」たじろぐデブ。顎と腹がブルブルとふるえる。
「だってステイツでは出版されないし…」
「それはイリーガルだ。ブックオフでTACHIYOMIしろ…。これは“合法”だ。」
俺はこれから行く予定だったニューヨーク店に、このマイク“クソデブ”ハガーを連れて行くことにした。
「なぁ、あンた。こう見えても俺は健康には気を使っているンだ。毎日レタスを食べてるし。」
「…イリーガル・デブなうえに嘘吐きか。最低だな。前世で何をやった。」
「…。」

入口のフィギュア・コーナーには、名物浮浪者“クッキー・モンスター”が陣取っている。ひどい臭いだ。1Fはアメコミコーナー、2Fはジャパニーズ“モエ”コーナーが広がっている。スパイダーマンX-MENにはじまるMARVEL、それにDC(電撃コミックスではない)。棚の隙間にはビッチリとデブがひしめいている。ナードの波を素早くサーフする俺を見て、奴らは噂する。
「見ろ、ジャパニーズだ…!」
リスペクトと畏怖、そして憧れが入り混じった脂まみれのキッタネエ視線。
「スゲえ、みんながお前のことを見ているゼ!」
「…。」

階段を上りジャパニーズ“モエ”コーナーにたどり着く。
LUCKY STARだけじゃねえ!ゆゆ式ごちうさ…!」
大量のMANGAを目の当りにしてロッドを硬くするハガー。
「コレがジャパニーズ・ドリーム…」
「…あずまんが大王を読め。」

ここはブックオフ・ニューヨーク店。“合法で”ジャパニーズ・マンガが立ち読めるオタク・カルチャーのメッカ…。

ブックオフニューヨーク支店に行ったレビューを、漫画トロピーク冬コミ会誌の個人寄稿枠で書く予定です。

効率と墓

とにかく今日はリュックサックはディックサック(英語でそれぞれ、ちんぽ、しゃぶるを意味する)というのでダジャレが組めることにえらく喜んでいたし、それから高校で買わされた英単語帳にはスティックとスティフ(硬い)が同じページに配置されていたことを思い出して、また喜んでいた。ちんぽのさきっちょは日本語だと亀頭だけど、英語辞書であるOEDには「ヘビ」が示されていて、人種によるサイズの違いが、比喩に使われる動物の違いに現れていることに気がついてコレも嬉しかった。ただし外国人はリュックのことはバックパックというので日本でしか通用しないし、チンポの大きさが違うんじゃなくて生息するヘビや亀の種類が違うことだって十分考慮する必要がある。ニプルでも色々考えようとしたが、どうしてもニプルボーイフラグメンツがチラついてあまりうまく行かなかった。奇械田零士朗胃之上奇嘉郎は未だによく混ざる。咳をしてもニプル。人は小さなコミュニティに属していると、どうしても人間関係の複雑さが絡まり続けるらしく、自分は当事者でなく全く完全な傍観者なのだけれど、それらの原因は主に(This video has been deleted)。複雑化する人間関係が良いか悪いかしらないが、さっさとそんな関係からは断ち離れたいという感情しか湧かないので傍観者であることすら面倒に感じている。

米原万里を読んでいる。幼い作者が共産圏に住んでいた頃の友人たちとの再会を、3編収録していた。数ページ、友人の父が祖国での昔話をとても印象的に語るシーンがある。とある同級生のポケットの中から出てきたくしゃくしゃになったメモ、それに書かれたパルチザンであることを示す星、そのメモを取り上げて自らのポケットに入れる先生。詰問に対し、自分がやったことだ、と応え、生徒の代わりに銃殺される先生。石の花を思い出す(坂口尚展が今年12月に埼玉で行われる)。フンベルバルディング先生がいなくなったのは、何を意味していたのか。上流階級で居続けるために流転を続ける、恥と自己のない人々。都合の良い記憶上書きによって。自分も昨日今日で偶然、唐突になつかしい人々に会った。連絡をたまに取る会社の同期と、よくつるんでいた学部の同期。死後の世界。最も効率が良い行動が至上命題なら、やはり墓穴のなかで生まれることだ。残念ながら我々は墓の中で生まれ暮らしていない。ドラキュラは墓で眠る。効率とはなんだろうか。もし重い物をモタモタ運ぶ人間を効率が悪い人間と呼ぶなら、その評価は適切であろうか。個人の能力によって制限されているなら、結果に対して評価する際、個人ごとに可能な最大仕事量を把握した上での補正が必要である。実際にそうではなく、効率は個人でなく組織の効率を意味する場面が多く、その場合は一般的人間の平均仕事量を基準に測られるのみであり、これはおそらくLGBTの人々への評価にそのまま拡張されている。個人を尊重するというのは、平均からの差異でなく、その個人の抱える身体的制約条件と経てきた歴史を考慮したうえでの評価を与えることであるべきだ、という民俗学から見た精神病患者への思考を自分は大切にしている。すべての人間に対して良い評価を与えるということが尊重ということではない。無条件な他人の肯定は墓の中で生まれることと同じだ。効率の悪い生き方。墓だらけになったら生きてる人はどこに住んだらいいのだろう。土地は有限だろうし。

紀行 9月

紀行

函館・青森に行ってきた。というかソレしか行ってない。10月は忙しかったし、今月もうどこにも行ける予定もないので、もう来月は紀行書くの無理かも。ていうかもう人生無理かも(チーン)。可能な限り長生きはするけどね。

函館、景色は良かったが海鮮とかが全然美味しくなかった。聞いたらイカ以外水揚げしてないから別にめちゃ新鮮ってわけじゃないらしい。イカはうまかったけど、飽きるよね。1回食べて飽きたのでもういいかなって感じ。温暖化でイカよりブリが釣れるらしくて、もしかしたらイカも函館のやつじゃなかったのかも。どうでもいいけど、多分海鮮は行く価値がそこまで無い。むしろラッキーピエロとかいう函館チェーンのハンバーガー屋がクソうまくて2回行った。チャイニーズチキンバーガーととんかつバーガー食べて、マジでうまくて。ジンギスカンバーガーも食べたかったけど売り切れだった。ここは脳が溶けるほどうまい。

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函館は函館山から見る夜景ってめっちゃ綺麗。イカ釣りの漁火のついた漁船が海に等間隔で浮かんでるのもよい、撮ってないけど。ここは観光名所で混雑が尋常じゃなかった。夜が深くなるとドンドン人が増えていったので、サッと帰った。

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 青森。青森駅近くに泊まって三内丸山遺跡青森県立美術館に行った。青森駅前のビジネスホテルすごい安くて、ゲストハウス並の値段で泊まれた。夜遅くまで飲食店がそこらじゅうで開いてて、地方都市なのに遅く着いても安心だった。水戸とかよりよっぽど飲食店が開いてる。

三内丸山遺跡ミュージアムショップ(?)がすごい良くて勾玉作りセットとかが200円ぐらいの値段で売ってて、しかも作って帰るスペースまであって最高だった。作って帰らなかったけど。あとは無料で使えるコインロッカーもあるし、入りきらない大型の荷物は受付で預かってくれてとっても助かった。最高。

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土器でもミニチュア作ってるとか、縄文人もやることが可愛いんだよな。土偶でお人形あそびしてた可能性もある。

 

青森県立美術館は、三内丸山遺跡の隣にある。前からずっと行ってみたいなと思ってたんだけど、ようやく行けた。多分10年ぐらい前、この美術館が出来てすぐぐらいから。シャガールの描いたオペラの背景(超巨大)が常設されてるのとか知らなかったけど、コレ感動した。青森出身のアーティストの作品が丁寧に展示してあってすごく良かった。だから棟方志功もいっぱいあった。棟方志功記念館がバスで割とすぐのところにあったんだけど、時間がなくて行けなかったのが残念。

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永瀬正敏がトークショーやってた。台風クラブも見た。おかえりー!ただいまー!(バンバン!)

青森は青森駅から良アクセスのこの2箇所見ただけで相当満足度が高くて、恐山とか寒立馬とか他にもいろいろ見たいところあるし、祭りもあるし、登山もしたいし、何度何度でも行きたくなってきてしまっている。青森。

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最高のおみやげを買ったので、帰ってきて家出のすすめを読みなおした。来年も無収入というわけには行かんし、どっかになんか売り込みするか…。

9月 読書記録

読書記録

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2010ページ
ナイス数:0ナイス
http://bookmeter.com/u/20483/matome?invite_id=20483

■ルーフォック・オルメスの冒険 (創元推理文庫)
読了日:9月26日 著者:カミ
http://bookmeter.com/b/4488185010

西遊記〈2〉 (岩波文庫)
読了日:9月21日 著者:中野美代子
http://bookmeter.com/b/4003202023

西遊記〈1〉 (岩波文庫)
読了日:9月21日 著者:中野美代子
http://bookmeter.com/b/4003202015

■赤めだか (扶桑社文庫)
読了日:9月4日 著者:立川談春
http://bookmeter.com/b/459407362X

■世界の文字を楽しむ小事典
読了日:9月2日 著者:
http://bookmeter.com/b/4469213357

■三銃士の息子 〔ハヤカワ・ミステリ1882〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
老齢で平和を重んじる闘牛士キュウリモミータの見事な牛さばきは、晩年のジャイアント馬場のプロレスに通じるものがあり、特にこのキャラクターへの愛のある描写が魅力的だった
読了日:9月2日 著者:カミ
http://bookmeter.com/cmt/58748705


読書メーター
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