6/21

6/21

プラネテス見ながら作業してた。アニメは見たことなかったけど、漫画は読んでてあんま好きじゃないなと思ったけど。やっぱり愛か。愛だよなあ…。今日で外勤は最終日だった。マジで早く終わったので16時ぐらいには家に居た。今週の俺が頑張ったから、また技術の熟達というのがあるから早く帰れたのであって、いつもムチャクチャ暇でこんな時間に帰ったりするというわけではなくて、今日のこれは頑張った結果暇ができた、という解釈が正しいので、そこはなんとか理解してほしい。ただ小中学生と帰宅時間が同じでちょっと恥ずかしかった。作業中はフル回転してて疲れるので、家で少し寝たらあっという間に19時になってた。は~スーパー銭湯とか行けばよかった。昼間にドタキャン(すでにこれは死語なんじゃないだろうか)さんと連絡して、怒った。昔から怒ると必ず涙が出てくるので、なるべく顔を合わせて怒らないようにしてる。今日は怒るといっても文章だったので泣かなかった。しかし30にもなって涙を気にして、何なんだ一体…。1週間ぶりにヒゲを剃った。誰も俺の顔なんか見てないのに、何なんだ一体…。チャンピオン読んで寝よ…。

6/19-20

6/19

いきなり初日から日記を書き忘れて焦る。なので20日に思い出して書いてる。ビール飲みながらワールドカップ見て、コロンビア戦が面白かったことに満足して寝てしまった。コロンビア人の友人と連絡してたけど、思わぬ勝利になったので試合後は連絡してない。グループリーグ突破したらおめでとう、とか送ればいいや。昼はシイタケの肉詰め、晩飯はスパゲティだった。

施設に訪問。実験結果をひたすら解析してた。解析ソフトがマニアックで、使いこなせるようになるのに1年くらいかかった。解析しながらガンダム見てた。一気に12話ぐらい見た。多分。小学校の時の記憶だとふつうくらいだったんだけど、今見てめちゃおもろくてビビる。カガリとキラが兄弟だったなんて…。帰りにTSUTAYAよってモー娘。のCD借りようとしたら(全然Apple Musicで配信されていない)カード忘れて何も借りられなかった。オタク。

6/20

今日も解析に来てる。また作業中アニメ見てた。見終わった。オタク。今日は後輩にやりかたを教えた。なんだか教え切ったのかわからんけど、とりあえず部屋の位置とかパソコンの位置とか覚えてもらえればいいやと思った。解析しながらサッカーの話してた。あとはちょっと地形見てたりした。早めに家に帰ってきて18時ぐらいから家でゴロゴロしていた。メールとかも返すかなあとか思ったけど、最近人間関係がめんどくさいので今日は終了。シャットダウンです。職務放棄。いろんな締め切りが過ぎていく。あああああ。しょーもな。

誰のせいでもなくて

「なんか最近すっごい孤独なんですよ。押しつぶれています。もうこれ以上生きていけないかもって…。」天海春香さんは語る。手で口を押え、目は足下を見つめる。

「10年前とか、まだ高校とか行ってたし。大学も行って。…ここ3年くらいですね、本当に全てを棄てて、集中して、アイドルのこと、させていただいて。ファンの皆さんに支えていただいて。本当に幸せなことなんすけど、その3年でいよいよ人と話せる共通の話題とか、ほんとに無くなっちゃったんです。みんな、久々に会うとフツーにライフイベント結構こなしてて。結婚とか、出産とか。離婚もしてたり。ゲームのトロフィー?ありますよね。ああいう感じで…。私、ひとつも無いんです。趣味だった映画だってもうほとんど、年に1本くらいしか見てないんです。車の免許も持ってないんです。一度は考えましたよ、そういうのに。普通に生きるって。恋人だって。…普通の方です。本当に…。わたし…もう30になっていました。」

フィッシュマンズで、良い歌詞の曲ありますよね。いい言葉だけを頂戴、とか。あと10年経ったら、とか。ああいうの…。もう、最近何も分からなくて。メンバー以外の飲み会、新年とかで大学の同期とかの集まりに出ると、本当にニコニコして。帰ってきて。布団の中で。朝まで泣いてるんです。」言葉に詰まる、天海春香さん。

「なんでこんなことに頑張ってきちゃったんだろう…。私にも、私も。たった1つくらい、人並みの幸せがあってもいいと思うんです…。」

日も暮れた765プロ。暗くなった部屋。プロデューサが話を聞く様子もなく、紫煙をくゆらせ、天海春香の上の空間を見つめ続けていた。引退前のアイドルと、よくある光景だった。

崩れかけた人ん家の玄関で休む

天海春香は2012年の春に東北地方の海岸線の巡検随行したことがある。地震によって引き起こされた隆起・沈降、また津波の溯上がどれほどだったかと言うのを簡単に全部見ておこうというものだった。こういうことは地名、印象、スケールに親しくなるので後々とても役に立つ。他にも、日本海側ではそのような地形の変化が見られていないか、というのも見に行ったのでかなり広いエリアを1週間で散策した。秋田の象潟は、ぼんやりと天気が悪い中に見る九十九島が印象的だった。

ある太平洋側の港町で。湾を挟んで反対側に見える、海水面からかなりの高さに建てられた神社が半壊していて驚く。止めた車の近くには津波でやられた民家があった。ドアも窓も無く、何の気なしに建物に入った。親戚一同で亡くなったらしく、一年経た今でも、誰も片付けに来た人の痕跡は見られない。被害のあとの状態がそのまま放置されていた。床に散乱する書籍には日焼けもなく、真っ白で(他にも放置された多くの家屋を見たが、同様に書籍・紙類が床に散乱し、床は白く覆われていた)。近くにいた地元のおじさんが自転車で近づいてくる。黒々と日焼けした顔は沈痛な表情を、口は津波の被害を語る。これまでこうして何度も人に話してきたことがわかる演劇的なもので、全ては他人に求められた悲劇の物語をなぞる。NPC。それほど興味もなかったので、話を聞きながら足下の書籍に目を向けると、詩集で。読めば西条八十の印象があったが、わざわざ持ち上げて作者を確かめることもしなかった。覚えるには、生々しい。

ドック・オブ・ベイ

天海春香の憂鬱は晴れない。物事は予定通りに進まないもので、本来であれば1週間は前にサイトに到着、サンプリングが始まる予定であった。航海が始まって3週間、残り2週間で終わりを迎えるが、いまだ本航海での収穫は完全にゼロ。時間だけがただ過ぎていき、失敗の輪郭を明瞭にしつつある。紫だった空は既に闇を迎え、船の灯だけがわずかに海面を照らしている。デッキ横。手すりに寄りかかり、ため息をつく天海春香。眼は星空を仰ぎ、再び流星を捉えた。すぼめた口から紫煙を吐き出す。今日は流星群のピークで、10分に7つ程度のペースで流星を見ることができる。流星の一つがなかなか消えずに空を横切っていく。えらい長いな、と思ったとほぼ同時に、艦橋から人が飛び出してきた。キャプテンだろうか。望遠鏡で流星を眺めて再び中へと戻っていった。老人ホームのような生活(食べて、寝て、起きてレクリエーションして、ミーティングをして)に飼いならされた春香の思考はタールのように鈍重で、姿勢は常に同じ状態であった。横切っていた光は水面に到達し、小さな爆発を見せた。人々がぞろぞろとデッキに現れて、同じ方角を注視している。飛行機らしい、と誰かがつぶやく。船のエンジンが強く唸り始めた。暫くして、ブリッジから放送が入る。「見た人もいるかもしれんが、ここから北西に4kmの方角に飛行機が墜落したようだ。既にほかの船と連絡を取った。本船もこれから救助に向かうことにする。状況によってはサンプリング予定を一時延期し、港まで救助者を運ぶことになる。了解されたし。」

 

www.youtube.com

ロバの背にマテ茶の荷

ボロアパートの2階の突き当り1室、夜になると5人の天海春香さんが帰宅。それぞれが家にいた天海春香さんにただいまを伝え、互いの右手を突き合わせ1つに。家事をする天海春香さん、学校に通う天海春香さん、アイドルの天海春香さん、執筆にいそしむ天海春香さん、川で洗濯に行く天海春香さん、山で芝刈りをする天海春香さん。それぞれの1日が、真っ暗な部屋の中でひとつに溶け合う。暫く。23時55分に帰宅してきた天海春香さんがもう1人。「ごめんごめん、遅くなっちゃって。」「いいのよ、でも覚えておいて。0時過ぎてしまうと、二度と私たち同じ存在に戻れないわ。そしたらどうなると思う?家は新しく借りないといけない、仕事もしなきゃいけない、これからはいろんなことを1人でしないといけなくなるわ。」「…ごめんなさい。」。重なる右手。恋人と過ごしてきた記憶と体が溶け合う。0時。明日、7人目の自分は家に帰ってこないこと気が付いた天海春香さん。彼女がさみしくないように、苦労がないように、電気をつけて荷造りを始める。3日分ほどの下着、靴下、服、シャンプー、石鹸、歯ブラシ、おきにいりのリボン、しばらくの生活費、明日は雨かもしれないから。折り畳み傘も。ボストンバッグに押し込み、涙が頬。泣きぬれて、朝。春香は再び7人に。左手から、少しずつ、ひとりずつ。5回の行ってきますと、1回のさよなら。私、どうかお元気で。

www.youtube.com

 

メロディー

ぐちゃぐちゃの荒野。コンクリートの破片と、土煙。瓦礫にせき止められた川は一本の流れから形を変え、町の破片に浸透し、窪地を見つけては泥と混ざり、沼を形成する。虻、蠅、蚊。既に飲み水もタンクから枯渇。放射能を選択的に吸着した黒雲母、全ての水面に微粒子はたゆたい、既に自らを救う術は何もなく。茶色の曇り空を眺める天海春香さん。体育座り、抱えた膝に顎を乗せる。全くたまたま。核シェルターのレポートの仕事をしている最中。低予算のネット番組。やる気なく、自分でカメラを持っちゃって。「うわー、思ったより食料も置いてますね~。10日分?お水もこんなに~。」とかなんとか言っちゃって。アラートだって鳴ったら困るし。撮影中はマネージャーに預けちゃって。すっごい音して、みんないなくなっちゃって。今。遠雷が聞こえる。眼球だけを右に動かせば、西の方角にヘリの影。ワルキューレの騎行。風が運んでくるガソリンの香り。確信したぜ。こりゃあ…敗北の匂いだ。

 

www.youtube.com